2020.09.07

飲食店のDX推進するカンカク、3.5億円を資金調達 コーヒー豆ECのCottea買収、店舗とECの連携も強化

カンカクは9月7日、ジェネシア・ベンチャーズ、Coral Capital、Heart Driven Fundを引受先とする3億5000万円の第三者割当増資をシリーズAラウンドにて実施するとともに、コーヒー豆のオンラインショップを運営するCotteaを買収したと発表した。今後は事業投資および採用活動を本格化し、飲食業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に取り組んでいく考えを示した。

カンカクは、2019年8月に完全キャッシュレスカフェ「KITASANDO COFFEE」、2020年2月にパーソナライズドカフェ「TAILORED CAFE」1号店を麻布十番にてオープン。また店舗展開と並行し、両店向けの独自モバイルオーダーアプリ「COFFEE App」の開発・提供に取り組んできた。「COFFEE App」は、ドリンクやフードの事前注文、月額定額プラン「メンバーシップ」などの機能を備えており、「メンバーシップ」はリリースから約半年ほどで累計会員数が1000名を突破したとしている。2020年6月には、夜パフェブランド「parfait✕parfait」のオンラインショップをオープンしD2C領域に参入するなど、オンラインとオフライン両軸での事業成長を続けている。

今回の増資による主な資金使途は、2021年春頃までをめどに渋谷と六本木にて新店舗の出店を予定しているほか、サブスクおよびECの拡充に取り組むという事業投資、エンジニア・デザイナー・PMなどの職種を中心とした採用の本格化、飲食業界のDX推進としている。

同時に事業買収したCotteaは、アンケートに回答するだけで16種類のコーヒー豆から自分の好みに合った味が見つかる、コーヒー豆のカスタマイズオンラインショップ。今回の買収によりカンカクとしてEC事業を強化し、店舗運営との連携および店頭商品の拡充に取り組む予定だという。

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