2020.09.07

「洋服の青山」、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を10店に導入 郊外店への導入加速

青山商事はこのほど、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を新たに8県10店の「洋服の青山」に導入し、9月5日より順次運用を開始する。青森県・静岡県・岐阜県・広島県・島根県・徳島県の6県については県内初導入となる。店舗スペースの有効活用により、多様化するビジネススタイルに対応した売場の構築を目指す。

「デジタル・ラボ」は、ネットの豊富な在庫数とリアル店舗の接客サービスの両メリットを生かしたシステム導入で、導入店の店内にはECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を複数設置。来店客はこれらの端末を通してECサイト上にある約1000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことができる。ECサイトは店在庫とも連動しており、「デジタル・ラボ」の導入店では「洋服の青山」全785店舗にある在庫を確認することが可能だという。「デジタル・ラボ」の利用者は、店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行うため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で購入することができる。購入した商品は自宅に配送のため、購入後は手ぶらで帰ることができ、後日店に受け取りに行く手間も不要というメリットもある。



「デジタル・ラボ」の導入店では、同じ色柄のスーツをサイズ別で保有する必要がなく、限られたスペースで多くの種類を陳列できることから、これまでは主に都市部の売場面積100坪未満の狭小店を中心に導入してきたという。一方、今回導入したのは、地方郊外店(売場面積200坪以上の大型店を含む)を中心とした10店。これらの店舗では、スーツ売場の一部を縮小し、現在強化しているオーダースーツコーナー・ビジカジ商品・レディス商品などを拡充することで、多様化するビジネススタイルに対応した魅力ある売場を目指すとしている。

一度スタッフの接客を受けながら「デジタル・ラボ」で買い物を体験することで、利用者のネット通販に対する抵抗感を払拭し、ECサイトの利用促進にもつなげていきたいとしている。


<「デジタル・ラボ」新規導入店:10店(洋服の青山)>
・青森浜田ドリームタウンアリ―店(青森県青森市)
・東静岡駅前店(静岡県静岡市)
・名古屋豊公橋店(愛知県名古屋市)
・大垣店(岐阜県大垣市)
・紙屋町店(広島県広島市)
・松江店(島根県松江市)
・徳島沖浜店(徳島県徳島市)
・宗像店(福岡県宗像市)
・福岡大橋店(福岡県福岡市)
・福岡姪浜店(福岡県福岡市)

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