2020.09.05

「リンベル公式通販サイト」、会えない思いをギフトに 中元向け企画が好評【売上アップの決め手】

中元企画のトップ画面

カタログギフト大手のリンベルは、運営する自社ECサイト「リンベル公式通販サイト」の中元向け企画が好調だった。中元にとどまらず、今年はEC・通販の売れ行きがいいようだ。コロナ禍の外出自粛で、ギフトを贈りたい人に直接会えなくなったことが背景にある。ギフトを贈る際、品物と合わせてメッセージカードを希望する顧客が増えている。


「中元企画のトップ画面」

今年は6月中旬から8月末にかけて、中元向けの企画を実施した。前年よりも開始時期を1カ月近く前倒しにし、より多くの受注を獲得できたという。中元企画の売り上げは前年の80%増を見込む。受注数は当初の計画を上回り、「想定よりも高い推移で受注できた」(経営戦略本部広報宣伝部)と話している。

中元企画の販促は、メルマガ配信、インスタグラムやフェイスブックへの投稿、DM発送を通じて行った。

昨年はカタログギフト以外だと食べ物(ゼリーや梅干など)が人気だったが、今年は飲料(ジュース、野菜飲料など)の動きが良かった。

コロナ禍によるEC・通販の利用拡大は続くとみて、リンベルは、ECサイトのサービスの充実を図る考えだ。人工知能(AI)を活用したチャットボットや、新たなサービスの導入などを検討している。インスタグラムなど、SNSのさらなる活用も行う。

ブライダルなど冠婚葬祭にひも付くカタログ通販の売り上げは、今年は厳しい状況が続くと予想している。イベントの中止など、冠婚葬祭ともにコロナ禍のマイナス影響を受けた。「当初は9月ごろから増えていく予定だったが現状ではなかなか先が見えない」(同)と話す。

「リンベル公式通販サイト」

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