2020.09.15

【特別インタビュー&書籍プレゼント】化粧品・健康食品マーケティングのスペシャリストが指南 コロナ時代に変わること、変わらないこと

クリームチームマーケティング 山口尚大代表


新型コロナウイルス感染拡大の影響により、ECのマーケティング手法も大きな変化を迫られています。競争激しい化粧品・健康食品業界に特化し、150社を超える支援実績を持つクリームチームマーケティングの山口尚大代表に、コロナ禍での市場動向や、EC事業者が押さえるべき必須項目について聞きました。

※記事後半では書籍プレゼントも!



コロナ禍で市場競争はさらに加速


――コロナ禍は市場にどのような変化を与えましたか。また今後どのような変化が予想されますか?

まず、これはどの業種業態でもそうですが、外出自粛期間を経てリアルチャネルを使った販路が機能しなくなりました。百貨店やドラックストアなどリテールでの売上は半減し、その分ECの売上をアップしなくてはならない、テコ入れが必要だという相談が多くなりました。

また、このような先行き不透明な時代には将来に対する備えも必要になってきます。当面のキャッシュを残すことが重要なことから、あまり活用できていないマーケティングツールの解約や制作運用体制の変更など固定費等の見直しを行っている企業もあるようです。

良い面でいうとコロナをチャンスに業界へ新規に参入しようという事業者も増えている印象です。今年3月時点のデータで市場成長率+6.1%とEC市場自体は追い風です。(3月後半の国内業種別消費動向データ)健康志向のさらなる高まりで、健康食品などの商品開発を進めている個人や企業が増えています。つまり競争激化の流れはさらに加速しています。

そしてあらゆる企業はテレワークを当たり前のものと受け入れましたよね。地方からでも手軽に相談、サポートを受けられるようになりました。いままでは情報やサポート体制の充実した大都市圏の企業のほうが有利だったと思いますが、リモートワークの普及でフラットになり、地域格差がなくなりました。大都市圏の企業のほうがより密をさける必要があり、リモートでのやりとりが多いですから相対的に優位性が低下するように感じます。

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