野菜のサブスクやコーヒーのECを展開する坂ノ途中は2025年からコメの定期宅配サービス「田んぼと食卓 むすぶお米」を展開している。産地や品種はおまかせで、定期的に自宅にコメが届けられるサービスだ。コメ不足や価格高騰の影響もあり、需要が急拡大しているという。今後は規模を急速に拡大させていく方針だという。
2025年2月にスタートした同サービスは、約2週間で新規受付を一度止めることになった。「ちょうどコメ不足が騒がれていた時期ということもあり、申し込みが殺到した」(EC事業部おいしいもの担当・古田佐恵子氏)と話す。
以降、より多くの人のニーズに対応するため、取引農家を増やすことに注力したという。開始時の約3.8倍の量を確保できたこともあり、2025年10月に、新規受付を再開したとしている。「農家とのつながりが当社の特徴だ。野菜のサブスクで付き合いのあった農家や、紹介いただいた農家など、順調に取引先が増えている」(同)と話す。
「一つの農家・品種による定期便は、収穫量や販売量の問題で、提供が難しくなってしまう可能性がある。そこで、野菜のサブスクと同じようにおまかせのセットにすることにより、安定してコメを届けられる仕組みにした。もちろん農薬の有無など栽培基準を設け、品質のチェックも行っている」(同)としている。
▲滋賀県高島市で米づくりをおこなう会社の田んぼ「コメ不足を通じて、『日本のコメ』の大切さを改めて感じたという声もいただいている。これまで購入したことのなかった高いコメを食べたことで、コメの魅力を再確認できたという声もあった。日本には、おいしいコメの品種がたくさんある。それを伝えていけるようなサービスにしていきたい」(同)と話している。