2020.08.27

【インタビュー】GMOペイメントゲートウェイ 川崎貴大氏「会員登録不要の後払い決済『こんど払い』を提案」

GMOペイメントゲートウェイ イノベーション・パートナーズ本部・戦略事業統括部 フロンティアソリューション開発室 川崎貴大室長


総合決済サービス「PGマルチペイメントサービス」を提供する、GMOペイメントゲートウェイ(GMO-PG)は今年5月から、会員登録が不要で、月ごとの支払いをまとめて翌月にスマホで支払うことができる後払い決済「こんど払いbyGMO」の提供を始めた。クレジットカードを持たない若年層を顧客に抱えるEC事業者から「後払い決済」のニーズが増える中で、より簡単な決済手段として提案。デジタルコンテンツを提供する事業者に主に提供している。「こんど払い」の事業責任者である川崎貴大氏に話を聞いた。


後払い決済「こんど払いbyGMO」の提供開始


――「こんど払い」のサービス概要について聞きたい。

ネットで買い物をした時に、スマホがあれば誰でも簡単に後払い決済ができることをコンセプトにした。事前に会員登録やアプリのダウンロード、チャージなどが必要ない。支払いはその都度ではなく、月末までの購入金額を、翌月末までにまとめて、コンビニエンスストアで支払う形だ。

これまでグループ会社のGMOペイメントサービスが提供してきた「GMO後払い」は、ECサイトでの買い物ごとにお客さまに紙の請求書を送付し、到着から14日以内にお支払いをいただく形だ。「こんど払い」は、ユーザーが決済のリクエストをすると、GMO-PGの画面上でSMS認証を行う。リアルタイム与信ができ、与信が通れば仮にユーザーからの支払いがなくても、EC事業者などの加盟店には翌月末に入金するという流れだ。

当社では、1つのトランザクション(取引)ごとに与信審査をする形態をとっている。ユーザー手数料として決済金額と手数料の合算が5万円未満の場合に300円、5万円以上の場合は600円をいただいている。手数料については、他のサービスと遜色ない設定にしており、広くユーザーに受け入れられていると感じている。

――サービスを開発した背景については。

物販(EC)以外のさまざまな事業者からも後払い決済のニーズが高まっている。例えば、デジタルコンテンツであれば顧客情報がメールアドレスだけのケースがあり、請求書を送付できない。また、コロナ禍で、外食店がテイクアウトの注文をネットで受けるケースが増えた。このようなケースでは、ユーザーの名前や住所などを入力してもらうことが手間になってしまう。


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