2020.08.26

バターのデジタル化を加速?!専用アプリ、ミキサー、3Dプリンターで作るバターケーキの予約をECサイトで開始

専用の3Dプリンター(写真左)と調理器で未来のバターを製造

ナショナルデパートが展開するバター専門ブランド「CANOBLE(カノーブル)」は、バターのデジタル化を加速する『カノーブル シンギュラリティーバター プロジェクト』を始動する。最適な原料の配合を導き出すアプリケーション、最良の条件下で原料の混合をおこなうミキサーポッド、自由な形状に造形できる3Dプリンターからなるバター加工システムを用いてバター製品を製造。ECサイトでは8月27日から、このバター加工システムで製造した、「THE SINGULARITY BUTTER CAKE β(シンギュラリティーバターケーキ β)」の予約受付開始する。

『カノーブル シンギュラリティーバター プロジェクト』を推進することで、「カノーブル」製品に採用されている「高内相エマルション技術」をシステム化することで常に均一な状態の製品提供が可能となり、原料配合割合や配合別による加工フローをあらかじめプログラムしておくことでさまざまな商品を開発できる。

同プロジェクト専用の「THE BUTTER MIXER(バターミキサー)」は、バター加工における「調温」「分離」「乳化」のすべてをシームレスに行う画期的な調理器具。上部のホッパーからバターや副原料の乳製品や果汁などを投入し、調温しながら特殊なブレードで撹拌することで気泡の密度をコントロールし、水分量に応じたプログラムを適用して調温や撹拌を制御して、各種のフレーバーバターなどに加工する。


バター調理器具「THE BUTTER MIXER」

「カノーブル」としてバター製品を販売開始以来2年間で製造した10万点以上の製品データをもとに、バター加工の最適化を極限まで高め、人間の感覚では調整できないゾーンの加工を実現するという。

バター専用の3Dプリンター「THE BUTTER PRINTER(バタープリンター)」は、造形エリア内にサーボモーターやギヤが露出せず、造形エンジンを取り外せば筐体ごと食洗機で丸洗いできるという画期的な機構の食品3Dプリンター。「バターミキサー」によって最適な粘度に調整されたバター生地を繊細なタッチで造形することが可能だ。


バター専用の3Dプリンター「THE BUTTER PRINTER」

上部のホッパーから投入されたバター生地が内蔵のポンプ内に充填し、ノズル先端から排出してステンレス製のプラットフォームに造形する仕組み。プラットフォームはボディー下部に内蔵されたマグネットによってX軸Y軸の移動を制御し、ノズル部分の昇降によってZ軸の制御を行う。

プラットフォームをあらかじめ冷却しておくことでプラットフォーム上への定着が良好になり、造形しながらバター生地を冷却することができ、安定した造形を可能にする。

今回、このバター加工システムで製造する「シンギュラリティーバターケーキ β」は、高内相エマルション技術によって高められたバター本来の味を体験できる。調温・分離・乳化による高度な加工でバターよりもバターの味がするバターケーキとなっている。


「シンギュラリティーバターケーキ β」

内部には数種類の異なる加工方法で風味を引出したバタークリームとビスキュイを重ね、シンギュラリティーバタークリームで包み込んでいる。バターに含まれる気泡と、ビスキュイの多孔質構造に浸透した低粘度バタークリームが異次元の口溶けと香気を演出する。

「シンギュラリティーバターケーキ β」は先行予約特別価格で3800円(税込・送料別)。ECサイトで予約受付を行い、2020年12月に商品を発送する予定。


「NATIONAL DEPARTMENT STORE」
https://depa.stores.jp/

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