「トミカ」「リカちゃん」などの玩具を販売するタカラトミーの自社ECサイトが好調だ。CRMやUGC活用に注力したことで、2025年3月期の「タカラトミーモール」の売上高は前期比30%増となり、過去最高を記録したという。
同社は中期経営計画において、年齢軸と地域軸を拡大して成長戦略を描くというビジョンを掲げている。その中でEC事業はデジタルを活用し、顧客の嗜好に応じたサービスを提供することを目指している。現在はブランド別の施策、CDP(顧客データプラットフォーム)を活用したCRM、UGC活用などに注力しているという。
「新規顧客獲得とリピート率の向上を実現するため、顧客理解を深めたアプローチを強化している。データを活用することで、商品企画や開発へのフィードバックや企画にも反映できている」(メディア戦略室 D2C・CX戦略部 D2C・DX推進課 課長 平位俊雄氏)と話した。
発信面では、顧客がインスタグラムに投稿したコンテンツの活用やライブコマースを実施している。
「お客さまが遊んでいる様子から、喜びや楽しみを直感的に伝えられている。ライブコマースはブランドごとの担当者が出演することで、自分たちにしかできない表現にこだわっている」(同)と説明した。
▲「タカラトミーモール」情報提供においては、キダルトや子ども用に購入する世代など、セグメントを分けている。予約商品などは、商品によって受注タイミングが異なるため、顧客の購買履歴や嗜好を細かく分析して、提案につなげている。
玩具業界の最大の商戦であるクリスマスに向けて、限定商品なども企画しているという。
「基本的にメーカー希望小売価格による販売ですが、メーカー直販EC強みを大切にしたい。『タカラトミーモール』は夢中になれる遊びが見つかる場所、遊びたい気持ちが循環する場所を目指している。”アソビ心”を持つ全ての人をターゲットに、遊びのプロが厳選した商品やサービスを提供し、想像力を楽しむきっかけを提供したい」(同)と意気込んだ。