2020.08.21

【記者コラム】ネットリフォーム再来か

住環境のEC企業を取材していて感じることがあります。それは、ネットリフォームの人気が再来する可能性があるのではないかということです。数年前に流行したことがありましたが、いつの間にか消え、その状況が今も続いています。しかし、ここ3年以内に大きく状況は変わりそうな気がするのです。

定着しなかった背景には、ネットでリフォームの注文ができるというサービスの認知が広がらなかったことがあります。顔が見えない事業者を信用しにくいことも課題でした。

そうした課題を解決するため、簡単にリフォームが頼めるような仕組みづくりや、信用度を上げるために事業者の顔を見える工夫、セット販売などに取り組む事業者が増えています。

ここまでしてもネットリフォームがなかなか普及しない理由を考えてみると事業者と消費者の双方が考えているリフォームの「価値」に相違があったのではないかと思います。

事業者は、リフォーム=壊れた箇所の修理や買い替えという考えが中心でした。一方の消費者はリフォームを行うことで得られる価値を重視しているという差です。

価値への重視は、SNSを介した個人の情報発信力やライフスタイルの変化が要因の一つです。憧れの生活や、おしゃれな内装を求める気持ちは昔より高まっているのかもしれません。

実際に、おしゃれなリフォームに使う建材が好調に売れているそうです。リフォームは「行為」ではなく「価値」。ネットリフォームを活況にするためのキーワードである気がします。

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