2020.08.20

大戸屋、今秋にECサイト開設へ オイシックスと「おうち大戸屋サブスクリプション事業」も開始

大戸屋ホールディングス(HD)とオイシックス・ラ・大地は8月14日、業務提携を締結したと発表した。共同開発した冷凍食品や総菜、ミールキットなどを大戸屋の店頭や食品EC「Oisix」で販売していくほか、今秋にも大戸屋の自社ECサイトの新設を予定している。オイシックスは、NTTドコモや三越伊勢丹ホールディングスなどと共同事業を積極的に展開。大戸屋とも組むことで、来年秋に稼働する物流拠点の稼働率向上に生かす。両社の共同事業は、3〜5年以内に流通総額30億円の成長を見込んでいる。

両社は「おうち大戸屋サブスクリプション事業(仮称)」を立ち上げる。冷凍総菜や弁当、ミールキットを共同開発するほか、大戸屋監修のミールキットを9月に「Oisix」で販売する。大戸屋の店頭で、共同開発メニューを提供することも視野に入れる。

大戸屋HDは今年5月に中期経営計画を策定。店頭販売に加え、メニュー開発のノウハウを生かしたEC事業への参入を表明していた。中計では、1人前1パックの食べ切りサイズの冷凍食品などの総菜開発を盛り込んだ。単身、シニア夫婦を対象にする。商品開発にオイシックスも関わる。


大戸屋HDが中期経営計画で発表した通販/ECの取り組み

今秋に開設予定のECサイトには、オイシックスのサブスクリプションのノウハウを取り入れる見込み。大戸屋ではこのところ、店頭販売やテークアウトが拡大している。今後は、食品スーパーなどにも販路を広げる。

オイシックスは2013年から、自社のサブスクリプションやマーケティング、物流ノウハウを生かした他社との共同事業に注力している。NTTドコモとはミールキット「dミールキット」を販売しているほか、三越伊勢丹と共同で食品EC事業を手掛けている。いずれもコロナ禍で順調に会員数を伸ばしており、大戸屋のブランドを取り込むことで共同事業の拡大につなげる。

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