2020.08.09

【注目通販企業に聞く】ジュピターショップチャンネル 新森健之社長「原点回帰で過去最高売上を達成」

新森健之社長


24時間ライブがベストか検討


――今期の経営方針は。

過去最高の売り上げからさらに増収計画を立てていたが、4~6月の売上高は前年割れとなっている。ただ、24時間ライブがベストなのかという気付きもあり、時間を使っていい収録番組を作れば行けるという学習効果もあった。必ずしも24時間ライブがいいのか、何がベストなのかを考えていかなければならない。仮に7月からの売り上げが計画通りだったとしたら、4~6月分の減額分がダメージとなり通期ではおそらく減収となるだろう。ただ、7月からの9カ月間で減収分をしっかり取り返せば予定通りとなるので、ぜひ巻き返しを図りたい。

――巻き返すための手立ては。

コロナ禍という状況の中で、どういう商品が売れて、お客さまは何を求めているのか、どんなものが売りにくいのかということが徐々に分かってきた。外出自粛要請の中で、高級な服を着てパーティーに行く機会は減るだろうし、高額なジュエリーやコートは当然売れないだろう。一方で、いい食材とかフード関係などはかなり需要が見込まれ、当社でも大きな柱の一つとなっている。しかし商品全般において、調達面がどうなるかだ。全国のお客さまにライブで紹介して受注に応えるだけの商品を確保できるのかが重要。番組を全国にお届けするというショップチャンネルの強みの裏返しとして、機動力はそれほど持ち合わせていない。コロナの影響によって、会社としてどこを目指せばいいのか、売り上げもそうだし、社員の満足度もそうだし、目指すべき方向が変わってきている。第2波のことも意識しつつ、どこまでお客さまの満足、要望に応えられるか、どこまで業績を伸ばせるか、どこまで社員の安心と安全と満足が得られるか、いろんな意味でチャレンジしていく。

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