2020.08.03

小田急百貨店、接客特化型ライブコマースのトライアルを実施 ZOOMで視聴者と対話しながら購入促進

小田急百貨店は7月30日、キタムラ・ホールディングスグループで写真を軸とした新規事業を創出するCCCフォトライフラボと協業し、商品紹介のライブ動画配信中に、視聴者が配信者と対話しながらECサイトで商品を購入できる「接客特化型ライブコマース」のトライアルを8月10日に実施すると発表した。オンライン上での接客の場の提供により、新たな顧客との接点を創出し、売り上げの拡大を図る。

「接客特化型ライブコマース」では、Web会議ツール「Zoom」を使用し、複数の視聴者を対象に商品紹介のライブ動画を配信。接客を希望する視聴者が「手を挙げる」機能を使うと、配信者と顔を合わせて直接言葉を交わすことが可能になるというもの。接客を希望した人と配信者の1対1のやり取りは、視聴者全員で共有する仕組みとなっている。共有されるのは音声のみで、参加者の安心感を担保しつつ、質問の重複回避を図る。また直接言葉を交わすことで、画面上にテキストで表示された視聴者からの質問を配信者が読んで回答するスタイルよりスムーズな応答が可能になるとしている。多数の視聴者に向けた発信形式のような臨場感を味わいながら、1対1の対話形式のように接客を受けている感覚で商品の購入を検討できる点が特長としている。


ライブコマースのイメージ

8月10日の配信では、セレクトショップ「creatorie」(クリエタリエ)で取り扱っているアクセサリーを販売。視聴者は、ライブコマースで紹介する商品URLをクリックすると、EC サイト「小田急百貨店オンラインショッピング」に遷移し、商品を購入することができる。実施時間は20時~21時。視聴希望者は、事前にZoomアプリのダウンロードが必要となる。

昨今、各企業が導入しているライブ動画配信は、「多数の視聴者に向けた発信形式」または「事前に予約した視聴者との一対一の対話形式」が多く見られるとし、「接客特化型ライブコマース」は、双方の長所を兼ね備えながらECサイトと連動した新しい取り組みであるとの考えを示した。今後はトライアルの検証結果をふまえ、商品のカテゴリーを変更しながら継続していく予定としている。

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