2020.07.29

ギフトEC「TANP」運営のGracia、約11億円を調達 ギフト専用の物流構築に投資

ギフトECサイト「TANP(タンプ)」を運営するGraciaは7月29日、シリーズCラウンドにおいて、グロービス・キャピタル・パートナーズを含む複数企業(既存・新規)を引受先とした第三者割当増資により、総額約11億円の資金調達を実施したと発表した。累計資金調達額は17億円となった。基幹業務システムの開発を始めとしたギフトに特化したロジティクスの構築に向け、開発に係る人材採用及び倉庫へのIoT機器の導入などへ投資する。

Graciaは、昨年8月の資金調達以降、ロジスティクス部門の人員体制の整備、管理システムの改修による効率化等を推進し、自社発送において1日あたりの最大発送可能件数を2300件超まで拡大している。人材採用や業務の見直し等により組織全部門の強化に注力し、2020年6月時点において昨年同月対比で売上成長率約310%(210%増)を達成している。

自社で契約する倉庫を持ち、商品の入出庫・在庫管理、梱包等を行なっている同社では、予定されている倉庫拡大に伴い、創業時より自社開発を行なってきた基幹業務システムの強化を進めているという。近年では、EC事業者向けの管理サービスも発展しているが、少量多品種におけるオプション(同梱・商品加工・ラッピング)パターンやセット組みへの対応など様々な個別事象が発生するギフト商材の取り扱いにおいては、品質の担保とスケーラビリティ確保の両面において実現が難しいという課題があるとし、自社内でのシステムの開発を進めている。ギフト特有の課題を解決するための機能を内包し、ギフトに特化したロジティクスに最適化された基幹業務システムを拡大することで、今後一層の利便性の向上を図り、スピーディな事業成長を促進するため今回の資金調達に至ったとしている。


ギフトECの仕組みのイメージ

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