2020.07.25

「カレルチャペック紅茶店」、EC売り上げ倍増 「世界一の紅茶を」

「カレルチャペック紅茶店」

紅茶・ハーブティー・雑貨・お菓子などの製造・販売を行う紅茶専門店カレルチャペックは、自社ECサイト「カレルチャペック紅茶店」の2020年4~5月度の売り上げが、前年同期間比で2倍に伸びたことを明らかにした。世界中で数多くの茶園の賞を受賞してきたスリランカのルンビニ茶園と、日本での独占販売について契約を結んでおり、厳選された高品質な紅茶が好評だとしている。アーティストでもある山田社長が手掛ける、同商品のパッケージデザインの華やかさも人気の一因だという。

紅茶に使用する茶葉は、スリランカやインドなどの海外の茶園に、旬の時期を選んで、山田詩子社長が自ら足を運び厳選している。スリランカのルンビニ茶園と日本での独占契約を結んでいる。ルンビニ茶園は世界中で数々の茶園の賞を受賞している。同茶園はシンハラジャ熱帯雨林に囲まれており、清らかで汚染のない土壌・空気・水の中で茶樹を育てることができるという。

紅茶のおいしさは、茶畑で摘んだ時点の茶葉の状態で9割が決まると同社では考えている。そのため、鮮度や品質にこだわって商品を製造しており、「最高品質の茶葉を届け、日本の紅茶のおいしさの基準を高めていきたい」(井上育枝取締役副社長)と言う。


副社長の井上育枝氏

同社の商品にはキャラクターがあしらわれており、カラフルな色味や、華やかなデザインが「可愛い」と顧客から好評だ。全てのデザインは30冊以上の絵本を出版する絵本作家としても活躍する山田社長が行っている

ザ・リッツ・カールトン大阪、モゾロフ、名探偵コナン、ユニクロなどと、さまざまな形でコラボレーションをしている。今後も紅茶の味の監修から、コンセプト企画、作画まで幅広い内容について、コラボやディレクションを行っていくという。

実店舗は都内に7店あるが、緊急事態宣言によって一時期、全店休業していた。同時期のECでの売り上げは非常に好調で、2020年4~5月度のECの売り上げは倍増したという。EC売り上げの8割は自社ECサイト。楽天市場とアマゾンでも販売を行っている。

インスタグラム、LINE、ツイッター、フェイスブックなど、SNSを使った情報発信も行っている。新型コロナが流行し始めた時期から、インスタグラムの見せ方を変えたところ、売り上げの増加につながったという現在の同社のインスタは、「単なる情報発信だけではなく、ブランドコンセプトやストーリーを伝える場にしている」(ブランドクリエイト部・高橋碧海氏)と語る。

インスタの投稿の多くは、山田社長のイラストで始まる。本文でも顧客の生活に寄り添った情報を提供したり、紅茶の入れ方を詳しく説明したりしている。顧客の購買行動を後押ししたり、購買体験を豊かなものにしたりできるような発信を心掛けている。

人気商品の一つは「水出し紅茶」シリーズだ。「サイダー出し」という市販のサイダーにティーパックを入れてスパークリングティーを作る飲み方なども提案している。

同社は引き続きオフライン・オンラインのチャネルを生かした提案を行っていく。「紅茶のクラシックなイメージだけはなく、現代に寄り添える、紅茶の『おいしさ』『楽しさ』を訴求し、紅茶業界を盛り上げていきたい」(井上取締役副社長)としている。


「カレルチャペック紅茶店」

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