ビックカメラでは、「0.1秒で分かってもらえるサイト作り」を意識しつつ、自社ECサイト「ビックカメラ.com」の運営を行っている。大手家電量販店をはじめ、家電ECが多数存在する中、同社では、デザイン力で競合との差別化を図っているようだ。
同社グループのECは、自社ECサイト「ビックカメラ.com」と、楽天と立ち上げたビックカメラ楽天が運営する「楽天ビック」が中心だ。自社ECでは非家電製品も多く取り扱っており、楽天ビックの245万SKUに対し、400万SKUとなっているという。
クリスマスやハロウィーンなどの季節のイベントの特集を組むに当たっては、社内でデザインのコンペを実施している。1位になった作品を、自社ECの特集ページに採用しているという。
「意識しているのは、『見て楽しい特集』であること。当社のECが、家電だけではないことをアピールしたい」(EC事業部・藤岡桃子氏)と話す。
2024年のハロウィーンには、過去になかったデザインの特集ページを作ったという。「ハロウィーンは家電が売れるイベントではないと思うが、見て楽しいサイトを作れた結果、菓子の売り上げが拡大した。サイト内の回遊率も高まった」(同)と言う。
▲ハロウィン特集のページ「現在は、ページに興味がないとすぐ遷移される時代。0.1秒で興味の有無を判断されてしまう。だからこそ、一目で『見たい』と思われることを意識している。バナーなども、やみくもに情報量を増やすのではなく、必要な情報を簡潔に伝えるようにしている」(同)とも話す。
「大手モールの集客は圧倒的で、当社の顧客層とは異なる層にリーチできるという強みがある。一方、自社ECは、自由度が高く、自分たちでサイトの価値を高めていくことができる。これからも、顧客の声に耳を傾けながら、顧客の期待を超えるようなECサイトにしていきたい」(同)と話している。