吉田ヤスリ製作所は江戸時代から続く新潟・燕市の金属加工技術を受け継ぎ、爪ヤスリのオリジナルブランドを展開している。もともとOEM製造をメーンで手がけてきた同社だが、オリジナルブランドのネット販売などにより、直販売り上げを伸ばし、事業モデルが転換期を向かえている。
オリジナルブランド「YOSHIDA YASURI(ヨシダ ヤスリ)」では、ステンレス製のシンプルで使いやすい爪ヤスリを販売している。
▲工場での製造の様子爪の健康や美容を意識して購入する顧客が多い。実際に爪が割れやすい人や弱っている人にとって、爪ヤスリは重宝されているという。
▲オリジナルブランド「YOSHIDA YASURI」 必要なときに、必要な人に届けるための認知拡大
ECサイトでは、製造工程や自社の技術力、商品の使い方まで、画像付きで紹介している。
▲製造過程「一般的な爪切りで事足りてしまう人にとって、爪ヤスリは意識されにくい物だと思う。『あるから買おう』と、誰もが思うものではない。だからこそ、納得感を持って、手に取ってもらいたい」(8代目・爪ヤスリ職人 吉田尚史氏)と話す。
▲使用風景一方で「爪ヤスリを求めている人に、ちゃんとうちの商品が出会えること、必要なときに気にかけていただけることも重要」(同)と考えているという。
アパレルショップやセレクトショップのレジ前のガラスケースに置いてもらい、目に留まりやすくしている。革製の爪ヤスリケースを開発し、ギフト需要にも応えやすくした。さらにIPコラボで、ブランドの認知度や信頼感、親しみやすさにもつなげている。
商品を卸す際は、卸先との関係構築にも注力しているという。
「バイヤーさんが商品の魅力を理解して、購入者にきちんと説明していただけるくらいのところに卸したい。丁寧に販売していきたいと考えている」(同)と話す。
▲爪ヤスリ職人 7代目 吉田実氏(左)と8代目 吉田尚史氏
誰もが必ずしも使うわけではない、特殊な商品だからこそ、極力、代理店を通さず、直接取り引きしたい考えだ。
今後は海外への販路を、さらに拡大していきたいとしている。新潟の燕産業が海外でも注目を集めているが、国内と同様、商品の魅力を丁寧に伝えながら販売していきたい考えだ。
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