2020.07.19

【リニューアルのポイント】「オリオンビール公式通販」、EC強化で県外ファンに訴求

リニューアルした「オリオンビール公式通販」

ビール類の製造・販売を手掛けるオリオンビールは7月5日、自社ECサイトを刷新した。取扱商品数や利便性などを全面的に強化。巣ごもり需要の拡大を受け、県外のブランドや沖縄ファンに向け発信する。

刷新した「オリオンビール公式通販」は、旧ECサイトの「オリオンショップ」と比べて商品ラインアップを大幅に拡充した。県内企業とのコラボレーションによる限定商品など、これまでは県外からの購入が困難だった商品も販売する。

自社以外の県内企業による商品も、サイト内にカテゴリーを設け販売する。「サイト厳選の沖縄県産品」として、食品や雑貨、泡盛などを県外のユーザーに向け打ち出していく。


サイトでは自社以外の沖縄県産品も販売


商品の配送は関東の物流拠点から出荷する。送料は全国一律税込880円(税込8000円以上の注文で送料無料)に設定している。
「今までは、沖縄県からの配送が時間・費用ともにネックだった。物流拠点を活用することで、関東なら受注後2営業日以内での配送に対応する」(マーケティング本部・上符裕一部長)と話す。

こうしたEC強化の背景には、コロナ禍での巣ごもりで需要拡大による受注件数の急増がある。2020年4~6月は、旧ECサイトでの受注件数が昨年同時期比で4倍に増加した。拡大するユーザー規模に対応するため、当初の予定を早めリニューアルを進めたという。

「リニューアル後の売り上げや、SNSでの反響には非常に手応えを感じている。今期(2021年3月期)のEC売上高は2億円を見込んでいる」(同)と話す。

「食品・飲料業界のEC化率は2.5%程度といわれている。早くその水準に到達し、超えていけるよう、取扱商品や提供コンテンツを引き続き強化していく」(同)と意気込みを語る。


「オリオンビール公式通販」

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