2020.07.19

【注目のスタートアップ企業】「HINEMOS」、売り上げ倍増日本酒EC

酒井優太CEO

RiceWineは、自社ECサイト「HINEMOS」で、「時間」をコンセプトにした日本酒を2019年5月から販売している。おいしさにこだわったものづくりを行っており、ECでの購入者の3割がリピーター。ギフトに選ばれることも多いという。緊急事態宣言前後で、ECの売り上げは2倍に伸びたとしている。

同サイトで販売する「HINEMOS」ブランドの日本酒は、井上酒造と協力して醸造を行っており、品評会で受賞歴も持つ。

同社では「品評会で受賞するような日本酒だけではなく、自分たちが本当においしいと思う味を作る」(酒井優太CEO)というこだわりを持って商品開発を行っているという。「あまりお酒が飲めない人にも伝わるおいしさ」も追求していると言う。

「HINEMOS」の語源は、「1日中」を意味する「終日(ひねもす)」。ブランドコンセプトは「時間」で、「時間の流れに合わせてそれぞれのお酒を楽しんでほしい」という思いを込めているという。

同ブランドの主力商品の一つである「SHICHIJI(7時)」(税別2400円)は、世界最大の酒類品評会「IWC2019」のスパークリングワイン部門で銀賞を受賞した。甘酸っぱい果物を想起するような香りで、「瓶内二次発酵」という、シャンパンと同様の製法で醸造している。発泡性があるという。

現在販売中の8商品を含め、夕方の6時から朝の5時までの合計12種類を発売予定だという。


夕方7時から朝2時までの時間をコンセプトにした8銘柄

各商品ページには「オススメのペアリング」として、日本酒に合う料理を写真や具体例付き紹介している。顧客が日本酒と食事の組み合わせをイメージしやすいようにしている。

商品もサイトも「デザインの細部にこだわった」(古賀匠磨クリエイティブディレクター)と言う。パッケージを含め商品は、コンセプトの「時間」をモチーフにデザインを統一している。

緩衝材を使用することなく配送できる特注のボックスも用意しており、ギフトとしてもスマートに商品を贈ることができるようにしているという。


緩衝材を使わずに配送できる特注のボックスとリボンのギフトラッピング

メールマガジンの購読登録をした人には、初回限定で500円引きのクーポンを配布している。メルマガの開封率は40%と高く、メルマガから購入につながることも多いという。

同社はSNSを活用したプロモーションキャンペーンを随時行っている。インスタライブを行うこともあるし、時間限定の50%オフクーポンを配布することもある。インスタグラムやツイッターで指定のハッシュタグをつけて投稿してもらった中から抽選でプレゼントするキャンペーンなども実施している。

2020年7月6日からは、8月16日までの期間限定キャンペーンを開始した。ハッシュタグ「#HINEMOS」付きで同商品をアレンジした飲み方を投稿すると、3万円相当の商品が抽選で当たる。

今後は海外展開も視野に入れていくとしている。


「HINEMOS」

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