2020.07.18

【ファンづくりの秘訣】「GronG」、ファブレスメーカーの特徴生かす

販売促進部の岡本睦月氏

トータルスポーツブランド「GronG」を展開するアルティメットライフのEC事業が好調だ。グロングを中心に大手ECモールへ出品して販路を拡大、売り上げを伸ばしている。

2020年5月度のEC売り上げは、前年同月比3倍となり、2020年6月度も同4倍と好調に売り上げを伸ばしている。

同社の特徴は、自社工場を持たないファブレスメーカーであること。商品の設計や開発は、自社で内製化している。販促や営業、マーケティングなどノウハウを日々蓄積している。フィットネス事業も展開しており、フィットネス関連の専門性の高い人材を雇用している。EC事業の社員も採用。商品開発や販促においては、それぞれの強みをミックスし、より効果的な訴求を行うことができる。

同社は、グロングを2016年に立ち上げた。ECだけでなく、トレーニングジムの運営やトレーニング指導、中学・高校生を対象にしたセミナーなども実施している。単なる販売事業者ではなく、専門性のあるトレーニング指導や店舗運営を同時に展開しているため、利用者が必要としている商品やサービスを把握できるのだという。


2020年6月、ブランドサイトをリニューアル

ファブレスメーカーという特徴を生かし、商品の価格を低く抑え、利用者が安価にトレーニング器具を購入できるようにしている。「家で行える大型トレーニング器具も1万円代の商品をそろえている。商品によっては、すぐに完売する商品もある。利用者のニーズを捉えた商品の設計がポイント」(同社)と話している。

グロングのウェブサイトでは最近、専門性の高いメディア事業も展開している。ユーチューブを活用した動画での訴求を実施。「プロテインの読み物」や、ストレッチやコンディショニングの「グロングマガジン」などからなるメディア事業も開始している。日々、トレーニングしている人向けの情報サイトとしても機能しているが、これから運動を始める人や、日頃のコンディショニングを保ちたい人のためのストレッチ方法なども紹介している。メディアからECサイトへ誘導できるようなページ作りも行っている。


「GronG」

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