2020.07.10

三越伊勢丹HD、3D計測とスタイリストによるマッチングサービス開始 百貨店の婦人服販売では初の試み

三越伊勢丹ホールディングスは7月8日、3D計測とスタイリストによる婦人服のマッチングサービス「マッチパレット」を伊勢丹新宿店にて7月15日より開始すると発表した。最新のデジタル技術と百貨店の強みである"人の力"を掛け合わせ、これまでにない顧客体験の提供を目指す。

「マッチパレット」は、ワコールの3Dボディスキャン技術「3D smart&try」を活用して計測したサイズに基づき、プロのスタイリストが顧客それぞれにマッチするスタイリングを提案するサービス。百貨店の婦人服で初めて活用するという「3D smart&try」により、全身のサイズを5秒で計測し、体型データを可視化できるという。


体型データを可視化

従来の買い物にかかる「悩みの時間」「買い回りの時間」を短縮し、約50ブランド、約1万種類の洋服から、顧客の要望に沿う最適なスタイリングを提案することが可能になるため、「試着をするけど、ぴったり合うものがなかなか見つからない。プロのアドバイスなど信頼のもと購買したい」「ショップやブランドごとに試着をしなければいけないのが、ブランドや商品がたくさんあって探すのが少し面倒」「サイズが本当に合っているかどうか判断がつかない」といった買い物でありがちな悩みを解決。新しい買い物スタイルを楽しめるとしている。

3Dボディスキャン計測とワンポイントアドバイスの「30分コース」と、3Dボディスキャン計測とコンサルティングサービスの「90分コース」があり、どちらも三越伊勢丹アプリからの事前予約が必要となる。


アプリから予約

来店後は、全身18カ所を5段階で計測できるという3Dボディスキャン計測を行い、体型データから体型タイプを診断。診断に基づきプロのスタイリストが個々に似合う具体的なブランドやアイテムをアドバイスするほか、似合うスタイリングを約50ブランドから提案する。さらにサービス体験後は、LINEワークスを活用したオンラインチャットサービスを受けることができ、イセタンパーソナルラボのスタイリストに自身の体型タイプにあった洋服選びをチャットで相談できるという。


計測データはプリントアウトし、利用者に渡す


サービス体験後はLINEで相談できる

単なるサイズ計測によるデータの可視化ではなく、百貨店の強みである"人の力"を活かしたスタイリング提案を行うことでこれまでにない顧客体験を提供を図る。今後は顧客の体型タイプに合わせ、オンラインでのマッチング&レコメンドの商品提案も検討しながら、ニューノーマルの時代にフィットした新しい買い物スタイルを確立し、変化する顧客のニーズに寄り添っていくとしている。

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