2024.09.27

楽天、マーケ分析プラットフォーム 「Rakuten Analytics」提供 「楽天エコシステム」のデータで意思決定支援

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楽天グループは9月25日、楽天の統計データアセットを活用したマーケティング用分析プラットフォーム「Rakuten Analytics」の提供を開始した。「楽天エコシステム(経済圏)」の豊富な統計データと企業のデータの連携により顧客分析を可能にし、データに基づいた意思決定をサポートする。

楽天グループが法人向けに提供を開始した「Rakuten Analytics」は、個人情報保護対策のもと、企業のデータと楽天が保有する統計データアセットを連携することで、顧客分析を可能とする分析プラットフォーム。直観的に操作しやすいシンプルなユーザーインターフェース(UI)を備え、分析結果を簡単に把握でき、広告配信や自社顧客へのマーケティング施策、商品企画などに活用できる。

「Rakuten Analytics」の基盤となる楽天の統計データアセットには、AIを用いて楽天ユーザーの属性情報(年齢・性別といった人口統計学的データやライフステージ、ライフスタイルなど)を4000以上の属性に分類した「楽天エコシステム」のデータベース「CustomerDNA」を活用している。

データベースでは、属性情報を実際の登録情報や購買行動などの事実に基づくものと、ユーザー行動から推計したものに分類し、その属性情報を基にした多角的なペルソナ情報の提供を可能にしている。

楽天グループは、自社サービスにおけるユーザーの行動分析データなどのビッグデータ分析に注力しており、個々のユーザーにとって最適なパーソナライゼーションを実現してきた。

「Rakuten Analytics」を通じ、1億を超える「楽天ID」による豊富な統計データアセットの活用を可能にしたことで、企業がこれまで把握できなかった自社の顧客のオンライン・オフライン上の行動や、ペルソナの可視化を実現し、データに基づいた企業の意思決定を支援する。

今後は「Rakuten AI」との連携により、分析結果の解析を支援するAIアシスタント機能の提供、マーケティング施策実行を支援する楽天内外のマーケティングツールとのAPI連携機能の実装も予定している。これらの機能により、顧客獲得のための広告配信や顧客生涯価値(LTV)向上のための顧客関係管理(CRM)施策、商品開発のための追加調査などの支援が可能になる。

楽天グループは、AI化を意味する造語「AI-nization(エーアイナイゼーション)」をテーマに掲げ、さらなる成長に向けてビジネスのあらゆる面でAIの活用を推進する取り組みを行っている。今後も豊富なデータと最先端のAI技術の活用を通じて、世界中の人々へ新たな価値創出を目指していく考えを示した。

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