2020.07.09

ディーライズ、EC売上高5.1%増の158億円 キャッシュレスのポイント還元が増収要因に

家電のECを手掛けるディーライズの2020年2月期売上高は、前期比5.1%増の158億3000万円だった。消費増税前の駆け込み需要や、増税後のキャッシュレス・ポイント還元事業が増収の要因としている。
 
「楽天市場」「ヤフーショッピング」といった外部モールでの販売が、引き続き順調に推移した。「全体の6割程度が外部モールでの販売」(システム開発部マネージャー兼販売企画部マネージャー・宮川裕之氏)としている。
 
経済産業省が2019年10月から2020年6月まで実施した、キャッシュレス・ポイント還元事業の推進も、消費マインドを喚起し増収につながったという。「ふたを開けるまで、どの程度市場に影響があるか分からなかったが、各モールが積極的な告知を行ったこともあり、期間中の業績に大きく影響した」(同)と話す。
 
ディーライズは1月16日、自社サイトの2号店となる「ディーライズEX(イーエックス)」を開設。既存自社サイトでは非対応だったクレジットカードや「PayPay(ペイペイ)」での決済に対応し、既存サイトとの差別化と新規顧客層の取り込みを図っている。
 
「キャッシュレス決済に関しては、ポイント還元事業終了後も、『マイナポイント事業』や各事業者のキャンペーンなどによる利用需要を見込んでいる。ユーザーのニーズに応えるため、引き続き対応を強化していく」(同)計画だ。
 
今期の売上高目標は、新型コロナウイルスの感染拡大がもたらす影響の先行きが不透明なことから「現状は未定」(同)としている。


「ディーライズ」

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