2020.07.06

【記者コラム】サブスク沼にはまっているかもしれない

© 2020 Disney and its related entities

「サブスクリプション(サブスク)」と呼ばれる定額制サービスが日に日に存在感を高めています。「“サブスクリプション”まるで分かんねぇ」と桑田佳祐氏が歌って早4年。市場規模・展開サービスの多様さは拡大を続け、「サブスク」という言葉とともに、日本人の消費活動に浸透した印象です。

サブスクと聞いて、「ネトフリ」「アマプラ」といったVOD(ビデオオンデマンド)サービス(もしくはそれを含む総合サービス)を真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。かく言う私もその1人です。2011年に「Hulu(フールー)」が日本上陸を果たした際には、「こんなコスパが高いサービスがあるのか!」と狂喜乱舞したものでした。

6月11日、そんなVODの真打ちともいえる存在が日本でのサービスを開始しました。ウォルト・ディズニー・ジャパンが提供する「Disney+(ディズニープラス)」です。サービス開始に先駆けて放送された、あまりにもぜいたくなテレビCMも大きな反響を集めました。


これで月額700円(税抜)。恐ろしいサービスです。

20世紀フォックステレビジョン(18年にディズニー傘下に)が手掛ける米国の国民的アニメ、「ザ・シンプソンズ」の国内配信を待ち望んでいた私はサービス初日に迷わず契約。そのコンテンツ量にただただ圧倒されています。

契約するVODサービスは精査に精査を重ねているのですが、「Disney+」は文句なしでラインアップ入りです。いい機会なので、今現在私が契約しているVOD形式のサブスクサービスを列挙してみます。

NETFLIX(いわずと知れた映像配信大手)
Amazonプライム・ビデオ (あくまでVODは機能の一部、恐ろしいコスパ)
DAZN(プロ野球の再開に伴い契約再開)
スカパー!オンデマンド(スポーツファンには欠かせない存在)
WWEネットワーク(アメリカンプロレスファンには欠かせない存在)
新日本プロレスワールド(日本プロレスファンには欠かせない存在)
グリーンチャンネルweb(競馬ファンには欠かせない存在)
FOD(フジテレビ・オン・デマンド)(トレンディードラマファンには欠かせない存在)
NEW! Disney+ (初月無料につき来月から課金開始)

vod
スマホもVODアプリが一角を占拠

恐ろしい結果です。でももっと恐ろしいことは、私自身が上に挙げたどのサービスに対しても現状満足しているということです。合計月額1万円超(概算)という現実を突き付けられても、解約を検討するサービスが一つも出てきません。これが各サービス「年額1万円」とかですと考え方も変わってくるのですが、おおむね各1000円以下となる月額制だと、その危機感が妙にぼやけてくるんですよね。きっとそれがVODに限らず、サブスクの魅力であり恐ろしさです。

上に挙げたサービスはあくまでVODを主としたもの。ここに、衣料品・食品といった有形のコンテンツ、音楽・ゲームといった映像以外の配信といったサブスクサービスも加わってくるわけですから、いかに自分の生活がサブスクに依存しているかが分かります。

欲望という電車に乗った先で、サブスクという沼にすでに体が漬かってしまっているのかも知れません。でも、そうだとしたらこの沼、結構居心地いいですよ。

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