2020.07.06

【コロナで顕在化した在庫問題!売上を増やし在庫を減らす新手法とは?】第2回「手元にある在庫の有効活用を考えよう」

「今ある在庫」で効果的に売上を増やす


前回からの続きで、在庫問題を根本から解決する在庫実行管理(IEM = Inventory Execution Management)について詳しく解説します。

IEMとは、ひと言でいえば「今ある在庫」を使って売上を増やし、その結果として在庫が減っていく新しい手法です。

在庫実行管理(IEM)は、欠品やヒット商品に関する“思い込み”にとらわれることなく、売上増加を実現するアプローチです。

従来のアプローチでは、欠品を避けるため、そしてヒット商品を多くつくるために在庫を多く積む必要がありました。さらには需要予測が当たらないことも加わり、結果的に売れ残り在庫が増えていたのです。

これに対しIEMでは、次のように考えます。
「今ある在庫」を使って売上を増やす。だから在庫が減る。

具体的なポイントは大きく分けて3つです。

①「今ある在庫」の中から、隠れた人気商品を見つける
②「今ある在庫」の中から、客単価向上に貢献する商品を見つける
③発注業務の負荷を下げることで発注頻度を高め、1回の発注量を低減する

まず①から見ていきましょう。在庫には「よく売れていて、売り切れそうな商品」と「全然売れておらず、売り切れなさそうな商品」の両極だけでなく「普通に売れているが、売り切れなさそうな商品」の3種類があります。

大半の企業は、よく売れていて売り切れそうな商品だけで売上を立てています。ところが、普通に売れているが売り切れなさそうな商品は、可視化できていないことが原因で販促が手薄になっているだけで、まだまだ売れる商品力を持っています。

これらの販促を強化することで、「今ある在庫」で売上が増え、在庫が減っていきます。

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