2020.06.25

【ECソリューションマップ2020〈ECサイト構築サービス編〉】「アラジンEC」中堅規模で実績トップ級 カスタマイズに強み、コロナで商談増

BtoB EC推進統括本部 江原智規課長

アイルが提供する「アラジンEC」は、BtoBに特化したECサイト構築パッケージシステムだ。基幹業務システムで培った豊富なBtoBの知見を生かし、カスタマイズ対応で導入企業の要望を満たしている。導入企業数は約250社に達し、中堅規模のBtoB-EC開発ではトップクラスの実績を誇る。コロナ禍で商談が再開したり、新規の問い合わせも増えているという。

アイルは1991年の会社設立以来、メーカーや卸会社、商社など5000社以上に基幹業務システムを開発しており、BtoB領域の業務に精通している。その知見・資産を生かし、BtoB専用ECパッケージシステム「アラジンEC」を開発している。

「コロナ禍でメーカーや卸問屋の方たちがFAXによる注文対応をやめたいというニーズが高まっている。FAX対応の場合、受注担当者がテレワークするのが難しく、出社せざるを得ないことが課題として明らかになった。この状況を打破するために当社に相談していただくケースが増えた」(BtoB EC推進統括本部 江原智規課長)と話す。

発注業務もウェブ化


充実した機能がコロナ禍において導入企業から好評を得ている。

「営業でも『非対面』が重視されている中、『アラジンEC』の代理ログイン機能が好評だ。導入企業が取引先に成り代わって注文処理を行うことができる機能で、これまでFAXで注文していた取引先から電話やメールで注文を受け、担当者が代理ログイン機能で注文処理を行うことが可能になる」(同)と話す。

最近では導入企業が取引先からの受注において「アラジンEC」を活用するだけでなく、「ウェブ発注」という機能を活用し、仕入れ先への発注業務を「アラジンEC」を通して効率化する事例が増えている。発注データを「アラジンEC」と連携し、仕入れ先に通知メールが自動で送信され、仕入れ先は専用画面を開き、出荷状況や納期回答をウェブ上で返信できる。

「受注業務だけでなく、発注業務もオンラインで効率的に処理する流れは今後、さらに加速しそうだ」(同)と見ている。

利用率向上プログラム


今後は導入企業の取引先がよりウェブ注文を利用してくれるようにするためのサポートに注力する。

「ウェブ注文の仕組みを作っても利用していただけないと仕方がない。現在、利用率を促進するためのサービスプログラムを開発している。導入企業の営業担当者がどのようにウェブ注文のサービスを取引先に案内すればいいのか、利用していただくための資料はどのように作成すればいいのかなどを、当社が導入企業さまの事例から積み上げたノウハウをまとめ、導入企業さまに活用していただける教育支援プログラムを提供する」(同)と言う。

同社は基幹業務システムの導入企業に向けても、パソコンの操作からシステムの活用方法などを教育するプログラムを開発・提供してきた知見がある。教育プログラムの開発ノウハウをBtoB-ECにも生かし、導入企業の課題解決を支援する。


「アラジンEC」


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