2020.06.26

【注目化粧品容器メーカーインタビュー】三洋化学工業 山田正博営業統括部次長「『最善の容器』に導く『ナビゲーター』が必要だ」

山田正博 営業統括部次長兼広報室室長


インサート成形クリームジャー容器の大ヒット商品「MISTY(ミスティ)」のメーカーとしても知られ、クリームジャー容器全般に強い化粧品容器メーカーの三洋化学工業は5月28日、ホームページを大幅にリニューアルした。「We are navigator(ウィー・アー・ナビゲーター)」という、同社の新しい価値観を伝えるためだという。その言葉には、「最善の容器という目的地にたどり着くためには、優秀なナビゲーターが必要」「容器開発の過程まで含め、最大限楽しんでもらいたい」という同社の思いが込められているという。同社の山田正博営業統括部次長兼広報室室長に話を聞いた。


――5月28日にホームページをリニューアルしましたが、狙いは。

当社では、これからの時代に合わせた、容器づくりの新しい価値観として「We are navigator」という概念を打ち立てました。この価値観を表現するホームページにリニューアルしました。

――「We are navigator」という価値観について教えてください。

その前に、時代認識を共有させてください。私たちは2000年以降の化粧品容器市場を三つの期に分けて理解しています。2000年からの10年間を第1時代と呼んでいますが、この時期は、通販や流通の発達で化粧品の売り上げが大きく伸び始めた時期でした。ガラス容器からプラスチック容器へのシフトが進み、容器の需要も高まりました。以前はオーダーメードで容器を作るのが当たり前でしたが、金型を投資できない化粧品会社も増え、我々容器会社が、先行投資をして汎用型の容器の金型を作っていくようになりました。

2010年からの第2時代は、容器について、「形」以外の方法論の模索が進んだ時期でした。「形+加飾」でどのようなことができるか、という点が問われ始めました。当社としても、他社にない、独自性の高い加飾の方法などを、活発に提案していきました。

そして、2020年になって、化粧品容器は第3時代を迎えたと考えています。第3時代を迎えるに当たって当社が掲げた言葉が「We are navigator」なのです。

この言葉の背景には、化粧品容器の形・加飾の追求は、行き着くところまで行っている、という認識があります。容器・加飾の選択肢は増えるばかりで、複雑化しています。


同社開発容器の一例。外観品質の向上が可能なクリーム容器「フェア」

一方で、化粧品会社に目を転じると、働き方改革やコロナの影響もあり、化粧品容器の開発を、経験豊富なベテランではなく、新しい人が担うケースが増えています。化粧品会社は、化粧品の処方の開発については、ノウハウや経験を蓄積していますが、化粧品容器の開発について教則本があるわけではありません。

多様な選択肢の中、「最適な容器」という目的地にたどり着いていただくためには、優秀なナビゲーター、すなわち航海士がお供をする必要があると、私たちは考えました。どういった容器が作りたいのかという要望をお聞かせいただければ、私たちが責任をもって目的地までナビゲートさせていただきます。その際、目的地までの航路を楽しいものにさせていただくのも、私たちナビゲーターの役割だと考えています。容器開発の過程で、ユニークな選択肢や、発想のヒントをさまざま提示させていただき、お客さまを飽きさせることなく、最善の目的地までお連れしたいと思います。