2020.06.25

佐賀県、直販アプリ「食べチョク」「ポケットマルシェ」と連携 生産者の販路拡大を支援

佐賀県は6月23日、さが県産品流通デザイン公社において、生産者と消費者が直接販売する仕組みを持つ直販スマホアプリ「食べチョク」「ポケットマルシェ」と連携し、新型コロナウイルス感染拡大により売上が減少している生産者を応援する「佐賀支え愛」応援キャンペーンの一環となる取り組みを行うと発表し、応募の受付を開始した。サイト運用支援、クーポン付与、サイト内紹介等の各種支援を無償提供し、県内生産者の販路拡大を支援する。

「食べチョク」「ポケットマルシェ」はともに、農家などの生産者が、消費者へ直接販売を行うことのできるオンラインマルシェ形式のプラットフォームとなる。今回の取り組みでは、オンライン会議を活用した全体研修や、月次レポートのとりまとめ、生産者からの個別問い合わせサポート(「食べチョク」のみ)を行う「事業者による運用支援」、電話・SNSグループによる問い合わせ対応を含む「事業者公認の現地サポートスタッフによる運用支援」、1生産者あたり500円のクーポンを100件配布する「購入促進のためのクーポン配布」、各サイトに出店するすべての佐賀県の生産者を紹介すると特設ページを開設する「事業者サイト内特設ページ」などの実施を予定しているという。

両サービスにおける支援を希望する県内生産者の応募受付を開始しており、締め切りは7月5日。支援を提供するのは各サービス30名(計60名)。応募多数の場合は、応募条件などにより審査を行い、支援者を決定するとしている。なお、両サイト同時に応募することはできない。支援期間は8月1日から10月31日までの3ヵ月間の予定だという。

今回の取り組みを行うにあたり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による消費減退により、価格の低下や売り上げの減少など非常に厳しい経営状況となっている県内の生産者に対して緊急的に売り先を確保し、経営の下支えを行う必要があるとの考えを示している。またこれまでのように生産者が市場を通じた企業間主体の取引では、今般の新型コロナウイルスの影響で飲食店や小売店などが休業等を余儀なくされる状況にあっては、売り上げの減少等により経営を圧迫することになるとし、生産者が消費者に直接販売できる仕組みの活用に至ったとしている。

消費者に直接販売できる仕組みを持つ「食べチョク」「ポケットマルシェ」とは、「生産者と消費者を直接繋ぐ」という方向性が一致。両サービスとも、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響で売上の低迷に悩む生産者を支援する事業を数多く実施しており、スマートフォンからの登録・運用が容易なことから、新規の生産者登録者数やサービスの利用者数も急増しているとし、今回の連携に至ったとしている。

佐賀県は本取組により、サイト運営事業者からの直接の運用支援等を通じて、生産者の出店・運用スキルの向上を図り、支援期間が終了した後も、新たな販路として定着していくことを目指す考えを示した。

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