2020.06.27

【インタビュー】 歯愛メディカル 清水清人社長「基本を強化し、業界支える立場に」

清水清人社長


歯愛メディカルの2019年12月期の連結売上高は、前期比11.5%増の287億6300万円となった。2020年1-3月期(第1四半期)も、前年同期比22.1%増の82億8000万円と好調に推移している。新型コロナの影響によりネット受注比率が上がっており、歯科系は20%、獣医系は70%をECが占めている。昨今の情勢や今後の取り組みについて清水清人社長に話を聞いた。


当社は、単なる物を売る企業から業界を支える立場に変わっていくことが望まれる。物販はどうしても激しい価格競争が伴うもの。価格に負けない部分を強化していく必要がある。当社はPB商品も展開している。品質と価格を落とさず提供するという基本的な部分は、今後も取り組んでいく予定だ。

現在、歯科や獣医、介護向けにカタログ通販とECを展開をしているが、2020年3月から幼稚園向けの通販も開始した。これは新しい取り組みの一つ。2016年4月より歯科医院を中心に施設向けた電力効率取次事業も実施している。先日、四つ葉電力(本社大阪府)に出資し、資本提携を結んだ。物販だけでなく、インフラも当社で行うことで、企業の基盤を支える立場にも変化していく。

物販や電力事業のほかにも、当社は月2回、各業界ごとにカタログを配布している。内容は、商品情報だけでなく、経営に関するセミナーや大型医療機器なども掲載している。先日行ったウェブセミナーは、全国から500人以上が参加。ウェブを通した取り組みに、各事業者の方も感度を高く持つようになっている。内容も工夫し、開業支援や臨床の最先端情報、労務系など、多様なセミナーを実施。事業者の支援になる取り組みを強化している。オンラインがこれだけ広がっている現状を踏まえると、当社もEC事業はより強化していかないといけない。

ECを強化するということは、物流体制をさらに構築しなければならない。直近では、ベネッセコーポレーションの3PLを当社が担当している。コロナの影響で物流もキャパシティが見えた。倉庫の拡張なども視野に入れた展開も考えている。

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