2020.06.19

【インタビュー】アマゾンジャパン 石橋憲人事業本部長「Amazonビジネスで顧客を特定する新機能追加」

「ネット通販売上高ランキング2020」有力企業インタビュー


アマゾンジャパンでは5月20日、新型コロナウイルス感染症患者の治療に当たる医療機関を対象に、N95マスクなどの医療物資を販売する特設ストアを開設した。医療物資の出品者は手数料なく出品できる。アマゾンの直販分については、利益を寄付するという。社会貢献の一環だとしている。同事業を円滑に推進するため「顧客を特定する新機能も追加した」と話す、Amazonビジネス事業本部の石橋憲人事業本部長に、BtoB-EC「Amazonビジネス」の医療物資の特設ストアについて聞いた。


医療機関向けの「新型コロナウイルス感染症対策特設ストア」は、5月に開設した。6月4日からは、地方自治体や政府機関も、この特設ストアを利用できるようにした。特設ストアでは、医療機関に対して優先的に、医療関連物資を提供できるようにしている。N95マスクや防護服、フェイスシールド、手袋、除菌剤、次亜塩素酸水をはじめとする200種類以上の物資を取りそろえている。

特設ストアには新たに、顧客情報を特定した上で、特定の顧客にしか商品を販売できないようにする機能を導入した。この機能によって、物資が不足している医療機関だけに、商品を提供できるようになった。

特設ストアに、医療物資を出品する場合、出品料は発生しない。アマゾンが直販する商品の利益も、何らかの形で寄付することにしている。5月の特設ストアの開設以降、全国各地の医療機関に利用されている。特に、小規模の医療機関の利用が多い状況だ。

すでにコロナについては、世間では収束ムードが漂いつつあるが、最前線の医療の現場では、まだまだ物資が足りない状況が続いている。医療物資を扱う企業は、ぜひ「Amazonビジネス」に出品してもらいたい。

「Amazon」の最大のメリットは、日々の業務の中で生じる細々とした購買を「見える化」でき、購買にかかる、経費や時間を削減できたりすることだ。

テレワークを積極導入する企業が増えているが、経費の精算のために、わざわざ出社する人も多いと聞く。社内のコストの削減につながる「Amazonビジネス」を、ぜひEC企業でも積極的に利用してもらいたい。

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