2020.06.18

【記者コラム】フィットネスのブラックボックス解禁

数カ月前から、取材を重ねているフィットネス市場。実店舗での動きが主流でしたが、オンライン化により、今まで見えなかったフィットネスのブラックボックスが解禁され、EC化の波が一気に来ていると実感しています。

これまで筋力をつけるといったトレーニング系は店舗に行って、専門の人に教えてもらうという、行かないと分からないようなブラックボックス的なところがありました。しかしオンライン化によって、情報発信されるようになっていることで市場が伸びているようです。

EC企業による市場の盛り上げもあり、オンラインと器具を組み合わせた形、家で本格的なトレーニングができる商材の展開、プロテインなど栄養源からの切り口など、さまざまな販促が広がっています。まずはフィットネスに従事している人向けに訴求して、大衆向けにシフトさせるような動きを見せています。フィットネス市場というと広域ですが、スポーツ用品やウェアを含めるのではなく、体を鍛える・整える、といった継続的な運動に関連した分野が市場を盛り上げているようです。ランニングや筋力トレーニングをする人も増えているため、それに付随したスポーツ用品や靴、ウェアなどの商品もECで売れています。

では、各社はどうやって売り上げを伸ばしているのかというと、共通しているのは顧客との接点と関係性の強化でした。身体を鍛える・整えるというトレーニングの内容も重要ですが、運動やトレーニングがなぜ重要なのか、という知識の情報も伝達することで、身体を鍛える・整えること自体が楽しい、というマインド作りを上手に行っているようです。自分も各社のECサイトやブランドサイトを見ていますが、売り上げが伸びている企業は、コンテンツがしっかりしていると感じます。

私は小学校6年生から野球を始め、今も時おり草野球や企業のクラブチームに入ってプレイしています。昔、95㌔もあった体重を、高校野球で35㌔の減量に成功しました。一気に体重を落とすことなく年間に約10㌔ずつ減量していきました。今も体重をキープしつつけるため、継続して身体を動かしたり、食事に気を付けています。

こうした私の実体験をもとに話しますが、運動することや現在の体重を維持するためには、継続した取り組みが何よりも重要です。今、ECの売り上げを伸ばしている企業も、単なる販売ではなく、継続してもらう販促の仕組みを作っています。フィットネス市場の鍵は継続性にありそうです。

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