2020.06.17

【記者コラム】ネット広告を後押しする「スマートシティ」

スマートシティと5Gでネット広告が盛んに

電通は今年3月、ネット広告費が、初めて、2兆円を上回りテレビ広告費を超えたと発表しました。

テレビ広告は枠が決まっている分、1本あたりのコストが高いですが、ネットは広告媒体が多様で、少ない額から広告を出せるのが特徴です。広告出稿できる企業のすそ野が広がっていることも、ネットがテレビに勝った要因の一つではないでしょうか。

一方で、国会では、5月27日に、スーパーシティ法案が成立しました。AIとビッグデータを活用し、社会の根本を変える都市設計を可能にする、というのが法案の目的です。個人情報保護などの問題点は多いですが、街中の監視カメラとサイネージを連携させ、個人の趣味嗜好に応じた広告を、街中のデジタルサイネージに表示する、といったことができるようになるといわれています。5G時代に向けた法律の整備のようです。

筆者は、半年前から気になっていたマイナー映画の公開が、気がつくと終了していた、ということがよくあります。公開されたタイミングで、誰か教えてくれないかなと思ったりします。

SNSやスマホアプリのプッシュ通知が登場してから、そういった悩みも減りましたが、まだまだ「ちょっと知らせてほしい」という欲はあります。町を何の気なしに歩いているときに、ふと知ることができれば、便利かもしれません。欲しい商品のECサイトでのセール情報や、新商品の入荷の情報も、同様に知りたいと思う人は多いでしょう。

「スーパーシティ」法が成立すると、より多くの事業者がネット広告を利用する気になりそうです。今まで広告を出したことがなかった飲食店なども、今から広告の基礎を学んでおくべきではないでしょうか。

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