2020.06.10

RIZAPグループ、コロナ禍で黒字計画が純損失55億円に コスト削減、非対面事業で収益改善へ

RIZAPグループの2020年3月期における当期純損失は54億9100万円(前期は217億8300万円の純損失)になった。コロナ禍に伴い、固定資産などを保守的に評価したため、減損・在庫評価減が生じた。当初は5億円の黒字になる計画だったが2期連続の赤字計上となった。今後は収益拡大のため、グループを挙げてコスト削減や、非対面事業の開発を強化する。


保守的に資産を評価した

売上高は前期比3.8%減の2029億3400万円だった。子会社のワンダーコーポレーションが運営するCD・DVDなどの販売店を閉店したり、コロナ禍に伴いボディーメイク店「RIZAP(ライザップ)」などの会員が減少したことで売り上げが減少した。


2月以降、「RIZAP」のボディメイク、ゴルフは入会者が減少

営業損失は7億5200万円(前期は83億9400万円の営業損失)となった。子会社の営業損失は減少傾向にあるという。

今後、コロナ禍が収まらない状況の中、収益性の拡大を図る。グループの共有機能を統合したり、スケールメリットを生かしたコスト削減を図る。


グループのスケールメリットでコスト削減

さらに非対面事業の開発に集中する。「RIZAP」では、トレーナーによるオンライントレーニングを提供したり、自宅でできるトレーニングプログラムを提供したりしている。法人向けには、健康プログラムのEラーニングを提供する。


すでに実施しているオンラインセッションは好評だという

アパレル販売のアンティローザやイデアインターナショナルなどの子会社は、ECを強化することで収益力を拡大している。今後もグループ会社のEC化を強力に推進する計画もある。


アンティローザはEC強化で売上高が2倍に

2021年3月期の業績予想は、コロナ禍の影響が予測できないため、未定としている。

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