ZOZOは6月10日、ファッションコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」において実施した2020年春夏の着用カラー分析の結果を発表した。グリーンのアイテムの投稿数が大きく増え、トップス1枚で目を引く「コーデの主役」として活用の仕方が変化していると分析している。
ZOZOグループが保有するファッションに関する膨大な情報資産を基に、ファッションを科学的に解明するための研究開発を行う「ZOZO研究所」の画像解析技術を活用し、「WEAR」の72万件におよぶユーザー投稿データから2020年春夏の着用カラー分析を実施。対象としたのは、2020年2月1日から4月21日の期間において、登録性別が「女性」であるユーザー累計7003名が投稿した計72万1093件。
「WEAR」に投稿されたコーディネート画像に使用しているアイテムを14個のカラーグループに分けて集計した結果、グリーンのアイテム投稿数が前年比率206%と大きく伸長していたという。また各カラーグループのユーザーの着用率を集計した結果、グリーンのカラーグループは前年比率が他カラーグループと比べて高い増加率となったとしている。
グリーンのアイテム投稿数が前年比率206%と伸長グリーンのカラーグループを「青みが強いグリーン」「黄みがかったグリーン」など色傾向に合わせてさらに細分化し、15個のグループに再構成した状態での着用率の分析では、同じグリーンでも着用率が高まったグリーンと下がったグリーンがあることが分かったという。人気が高かったのは「明るく淡いグリーン」や「黄みがかったグリーン」のグループで、2020年のトレンドカラーと言われている「ピスタチオグリーン」や「ミントグリーン」が該当する。
一方、2020年に入り着用率が下がったのが、「オリーブ」や「モスグリーン」が該当する「黄みがかった暗いグリーン」や「くすみのある深いグリーン」だという。
2020年に入ってから「オリーブ」や「モスグリーン」の着用率は下がったグリーン全体のボトムスの着用割合は、ピスタチオカラーに絞ったボトムスの着用割合と比較して約1.7倍と高い比率だったという。反対にトップスの着用割合は、ピスタチオカラーの着用率がグリーン全体と比較して約1.6倍高く、ピスタチオカラーをトップスとして着用し、コーディネートの主役にしているユーザーが多いことが分かるとしている。
トップスではピスタチオカラーの着用率が約1.6倍高いさらに直近4年間のグリーン全体のアイテム別での投稿割合を比較すると、トップスのグリーン着用率が2020年に入って大幅に伸長していたという。「ピスタチオグリーン」や「ミントグリーン」といったトレンドカラーが人気を牽引し、さまざまな色と相性がよく「合わせやすい」グリーンではなく、トップス1枚で目を引く「コーデの主役」となるグリーンに着用方法が変化している結果であるとの考えを示した。
2020年にトップスのグリーン着用率が大幅に伸長